東北のメーカー悲鳴
本当に食料の高騰は問題ですね。
国産こんにゃく粉の相場が急騰し、東北のこんにゃく製造業者が悲鳴を上げている。1年前の倍近くに跳ね上がっており、価格転嫁できずに倒産する会社も出てきた。製粉業者の説明によると、異常な高値の理由は国内で原料の減産が続く中、中国製ギョーザ中毒事件の余波で国産の粉の引き合いが急増したからだという。その一方で「製粉業者同士が結託した不当な価格つり上げで、ヤミカルテルだ」と不信をあらわにする製造業者もおり、両者の対立が深まっている。
「国産粉の値段が昨春の倍なのに、1個100円を切る中国製品がある。スーパーの方が立場が強くて製品の価格に反映できない。もう倒産寸前だ」。青森県の製造業者が窮状を訴える。
製造業者が組織する全国こんにゃく協同組合連合会(東京)も「今の高値が続くと5、6月は規模の小さい業者から資金繰りに行き詰まり、廃業が増えるのではないか」と不安視する。実際、十数社が既に操業を停止したり、倒産したりしたという。
製粉業者でつくる全国蒟蒻(こんにゃく)原料協同組合(群馬県下仁田町)によると、国産こんにゃく粉の相場は現在、20キロ当たり8万円台。昨年4―11月の最高値は4万2000―4万4000円で推移していたが、12月に5万円台に乗せた。今年2月に5万5000円をつけ、3月には20日ほどで2万5000円以上急騰、8万円を突破してしまった。
原料協同組合は急激な相場高騰の原因として(1)原料のコンニャクイモが生産者の高齢化で減産した(2)中国製ギョーザ中毒事件の悪影響―の2点を指摘。「少ない国産品の需要が高まり、粉を確保したいと思う製造業者が増えた」と分析する。
しかし、青森県の製造業者は「減産は昨年比でたかだか5%。ギョーザ中毒事件があったからといって、1カ月で3万円近く値上がりするのは不自然だ」と不信感を隠さない。
とりわけ、原料協同組合が全国19業者の販売価格の平均値をまとめた相場に疑惑の目を向ける。「3月は公表前に19社が互いの価格を教え合い、高くなるよう価格調整した」と主張する。
確かに製粉業者間で価格の調査は行われているようだ。19社に含まれる宮城県の業者は日常的に業者同士が販売価格を電話で教え合い、結果として高値になっていることは認めている。
ただ、その理由について「他社の価格とかけ離れた安い価格設定をすると、全国から注文が殺到する恐れがあり、他社の動向は参考にせざるを得ない」と説明した上で「企業としての市場調査の結果であって、ヤミカルテルと言われるのは心外だ」と話している。
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